世界的に有名なファブリックブランドを紹介していこう!企画の第一弾。
名前は知っているけど、もう少し知識があると楽しいですよ~という話にしようと思っています。
さて。まずは北欧のブランドから始めようと思います。
北欧デザインが人気となって随分たちました。当初は一時的なブームかとも思われましたが、いまやすっかり日本でも人気デザインとして定着していると言って良いのではないでしょうか。
北欧デザインといえば、とにかくインテリア。
そして、その人気をリードしているモノのひとつが、marimekko(マリメッコ)ではないかと思います。
marimekkoは、“小さなマリーのためのドレス”という意味だそうです。mekkoはフィンランド語でドレスやワンピースのこと。意味を知ると、覚えやすくなりませんか?
マリメッコは、1951年に設立したフィンランドのデザインハウスです。プリント生地からスタートしましたが、現在ではインテリアからファッションまで幅広くライフスタイルブランドとして世界中で知られていますね。ちなみに、マリメッコが世界ブランドになったのは、アメリカのケネディ大統領の妻で、ファッションリーダーだったジャクリーンが、マリメッコの服を着て雑誌の表紙を飾ったことがきっかけだったと言われています。
デザインの特徴は、大胆なモチーフや色使い。フィンランドの寒い空を彩るように、このような鮮やかなデザインのファブリックがカーテンに好まれるのもなんとなくイメージできますね。一方、日本の家屋で、この大胆なデザインをカーテンに取り入れるのは、なかなか勇気がいるかもしれませんので、クッションとかバッグなどの人気があるのも分かる気がしますが。
マリメッコといえば、大きなポピーが大胆に配されているテキスタイルデザインでしょう。マリメッコを代表するデザイン「Unikko(ウニッコ)」シリーズです。カーテンやクッションなど、北欧デザインのインテリアとして目にすることも多いのでは。ちなみに、Unikkoはフィンランド語でポピー(ケシの花)です。モチーフのポピーは1輪で30cm近くという大輪ですが、それを少し小さくしたピエニ、さらに細かくしたミニが販売され、カラー展開される大人気商品となっています。
使いやすいMini Unikko。定番のレッドです。
2021年、マリメッコの創立70周年を記念した、日本語版の公式アートブックが出版されています。テキスタイルデザイン100点以上が掲載。
『マリメッコ プリント作りのアート ~70周年記念オフィシャルブック』青幻舎
マリメッコのある生活。憧れますね。
追記:蛇足ですが……。
日本には有名なファブリックのデザインブランドとか、ファブリックから始まったメーカーってあまりないんですよね。帝人とか有名ですけど、レーヨンの国産化から始まって、現在もどんどん新しい素材を開発している「繊維メーカー」ですが、マリメッコのようなデザインで知られるファブリックブランドとは違いますよね。あとは、着物のほうのブランド。川島織物とか……。