かわいい本を見つけました。
タイトルは「食べぐるみ」。ぐっとくるネーミング。
つまり、編みぐるみではなく、食べ物限定で食べぐるみ……ということですね。流行るかな~、この言葉(手芸業界的に)。
applemints
『かぎ針で編む chiccoの”食べぐるみ” 楽しくてかわいいおままごと』
日本ヴォーグ社 2025年5月
ハンドメイドの「おままごと」と言えば、これまでフェルトが主流。編みもののほうもあるのですが、そんなに多くはないかな。ドーナツとかフルーツ、ケーキなどの、スウィーツ系が多いかもしれません。あるいは、刺しゅう糸で編むミニチュアフードとか……。
しかし、本書は「おままごと」の食べ物のラインナップが豊富な本格派。
小さなおにぎりやアスパラベーコンなどを詰め込んだ弁当箱に、ハンバーガーセット。チャーハンや餃子とラーメンセット。手巻き鮨にピザ、フルーツサンド、ホットケーキなど。
・・・こりゃー楽しい! おままごととして、自分で詰めたり盛り付けしたりできるように、各パーツに分かれて作られています。
手づくりのおままごと道具を作ってあげたいと思っても、フェルトの方は1つ作るのも、型紙を写してカットして、縫い合わせて……と、簡単そうに見えて、それなりに大変。好き好きが分かれると思います。
対して、編みものの方は、糸数が多いことをのぞけば、基本的なかぎ針ができればいいので、難易度は断然下だと思います。
・・・こういうのって、編み図を考えるのが難しいのであって、本の通りに作るのは難しくありません。
実際のところ、おままごととしてでなくても、かわいいから編みたいという欲求が出てくるのでは? 単純に、編みもののマスコット作りとして。
筆者はこういうものを余り糸でちまちま編んで、何かの時にちょこっと友人などにあげるのが好きです。
・・・何の訳にも立たないけど、かわいいから喜ばれます。
追記1:
おままごとではなく、食べ物の小物作りの本ならこちら。編みぐるみ作家ほし☆みつきさんの本です。この作家さんの編みぐるみはかわいく、人気があったのですが、昨年末に、まだお若いのに、ガンであっという間になくなってしまいました。残念です。
ほし☆みつき『新装開店!あみあみレストラン』文化出版局 2024年7月
追記2:
この他にも、各ジャンルの手芸関係の雑誌・定期刊行物をまとめたページがあり、定期的に更新しています。