世界の手芸が見られる博物館の第3回目。
今回は手芸関連ということで、ボタンの博物館です。
アート、クラフト、そして手芸愛好家にとって、手しごとの素晴らしさを小さなボタンに詰め込んだ素晴らしさを存分に堪能することができます。
実物を見るというのは、写真ではわからなかった発見がありますね。
今回は「ボタンの博物館」。
ボタンの博物館
知る人ぞ知るの、素敵な博物館です。
世界的にも珍しい(らしい)、ボタンのコレクションが常設となっている博物館。
ボタンというのは、世界中にコレクターがいて、愛好者も多いもの。
歴史も古く、古代エジプトやギリシャでもすでに作られていたのだとか。
華やかなヨーロッパの服飾文化の中で、ボタンが果たした役割は大きいことは言うまでもないこと。
その装飾性、デザイン性は、高い技術が集められています。
金銀細工のジュエリーのようなものもあれば、ウッド、ガラス、貝、陶磁器など、素材も様々。日本のアンティークでは、薩摩ボタン(薩摩焼の超絶技巧の絵付けがされた明治の輸出用ボタン)なんかも有名ですね。
ボタンは世界的な人気のコレクターアイテムです。
同館では、世界回地から収集した約1600点のボタンを展示。
サロンのような豪華な空間で、じっくりと繊細な美を堪能することができます。
ボタンというのは、こだわり出すと本当に深みにはまる魅力がありますね。
シャツやコートを、ボタンだけ代えてみると、急に別物に見えてきます。
服そのものより、付け替えたボタンの代金のほうが高いなんていう人だって、オシャレさんなら聞く話。
最近はネットで手芸店も減ってきたし、ネットで買うことも多いかと思いますが、ボタンは自分の目で見て買わないと厳しい。質感や大きさ、色あいなど、自分の用途に合わせてじっくり選ぶのが手芸巧者ですよね。
そのためにも、ボタンの歴史と、工芸性、アート性、デザイン性を、じっくり学び、自身のセンスも磨きたいものです。
追記。。。
平日は毎日開館していますが、入館は完全予約制です。電話またはサイトの予約フォームから予約が可能です。
『ボタン博物館』東方出版 ・・・古本ですが