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美術館に行きたい2「杉野学園衣裳博物館」

世界の手芸が見られる博物館の第2回目。

実物を見るというのは、写真ではわからなかった発見がありますね。

 

今回は「杉野学園衣裳博物館」。

 

東京都品川区上大崎4-6-19

https://www.costumemuseum.jp/

 

目黒駅から徒歩10分程度、杉野学園の構内にありますが、企画展などが開催されており、一般の人も入館が可能です。

 

ちなみに杉野学園は、前身のドレスメーカー女学院(現ドレスメーカー学院)が大正15年(1926)に創立。日本のファッションショーを開催するなどし、ドレメ式原型による服飾教育で知られる杉野芳子が創業者です。

 

筆者の親世代(戦中戦後生まれ)だと、ドレメというネーミングとともに、杉野芳子がファッション界のパイオニアの一人として有名人です。

もちろん、現在も杉野学園として大きく成長し、ドレスメーカー学院はもちろん、服飾大学や大学院まである大きな学園として成長し、日本のファッション界をリードする人材を輩出し続けています。

 

その創立100周年を迎えた、歴史あるファッション学園の博物館ですから、本当に見応え十分の素晴らしさ。学園内にあるため、行ったこともない人も多いかもしれませんが、ぜひ多くの人に行って欲しいものです。

 

博物館の設立は1957年。70年近くの歴史があって、コレクションも西洋衣裳を中心に、着物や十二単などの女房装束、世界各地の民族衣装の他、ファッション画・スタイル画など約14000点におよぶ服飾資料を収蔵しています。

 

フロアは3階まであって、見応えは十分。

通常、常設展では、テーマを決めて館蔵品を展示するスタイルをとっており、定期的に展示替えがあります。

 

ちなみに、現在の「2019年度前期 館収蔵品展」では、1Fが19世紀末~20世紀初頭の女性服、2Fがシャネル・サンローラン・バレンシアガ・ジバンシーの1950年頃~2012年のジャケット、3Fが創設者・杉野芳子により収集された資料の展示となっています。

 

とにかくコレクションが膨大ですから、一度に展示されるものはごく一部。従って、展示替えの度に何度でも足を運ぶ必要があります。

コレクションの中心である西洋衣裳は、まさに絵画や映画の世界のような華やかさ。

実物で見ると、じっくり見ても飽きがこないほどの、繊細で高度な技術が詰まっています。

 

そして、アンティークドレスのデザインの素晴らしさにもうっとりです。

何度でも行きたくなる博物館でしょう。

 

 

追記:

本記事アップ時は展示替え作業で休館中です。4月14日(月)から開館予定となっっています。毎春、展示替えに合わせて行くの楽しみにしている方も多いことでしょう。

 

 

追記2:

見ているだけで楽しいドレスの本。ついでに映画とか美術鑑賞にも役に立つ。

『写真でたどる 美しいドレス図鑑』

 

 

 

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